人形しゃぶり

放課後、僕は急いで家に帰り、そしてすぐまた家を出た。
手には小さなプレゼントの包み。
坂を駆け下り、橋のたもとで立ち止まる。
ここで待っていればのどかちゃんは来る。
小学校に入ったときから好きだったのどかちゃん。
片想いを続けてかれこれ5年になる。今日こそその思いをうちあけるのだ。
来た。どんどん近づいてくる。すれ違うときに声をかけようと思った。
しかし、プレゼントを背中に隠したままぶるぶると震えているだけ。
何も言えずにいると、のどかちゃんは僕の前を通り過ぎて行った。
そこには自己嫌悪を抱えて立ちすくんでいる僕だけがいる。

とぼとぼと家路を歩いていると、見慣れぬ物売りを見た。
物売りが僕を呼び止めた。「お前、これが欲しいだろ。」
見れば、飴玉の包み。こんなの別に欲しくない。
「これは、お前の願いが叶う飴玉だ。10円で売ってやる。」
嘘臭い。しかし10円なら買えないこともないので買ってやった。
「気を落とすなよ。いい夢見ろよ。」そう言われて振り向くと、彼はもういなかった。

宿題も済み、歯を磨こうかと思ったその時、飴玉のことを思い出した。
どうせ買ったのだからなめよう。飴玉を口に放り込む。
飴玉が溶けきったのを見計らって歯を磨く。そして眠りに就いた。
のどかちゃんの夢が見られるといいな。

気がつくと、僕は明るい部屋の中にいた。
僕の部屋じゃない。女の子の部屋だ。誰の部屋だろう。
確かめるためにどこかへ歩こうとしたが、体が動かない。
ふと、布。いやこれは服だ。パジャマだ。女の子っぽい色合い。
人だ。巨人だ。・・・て、顔をよく見ればのどかちゃんじゃないか。
巨大なのどかちゃんは大きな眼で僕を見つめる。
「ん?今日のケイ、何かおかしい・・・?なわけないか!」
ケイ?ああ、のどかちゃんが大事にしてる小さな人形のことか。
そうか、体が動かないのというのは、僕は今ケイになっているのだ。
僕がケイに乗り移っているというのか。多分夢を見ているのだろう。
そんなことを考えていると、のどかちゃんは僕を摘み上げた。
「んふふ、ケイ、今日も一緒に寝ようね・・・。」
まさかのどかちゃんと一緒に寝られるとは。あの飴玉の話は本当だったんだ。

のどかちゃんは僕を枕の横に置き据えると、自らもベッドの上に乗った。
そしてそろそろと布団にもぐりこみ、横になって僕のことをじっと見つめる。
「んふふ、今日もいい夢見せてね。」のどかちゃんはそう言っって僕にキスをした。
僕は昂奮せざるをえなかった。のどかちゃんのキス。のどかちゃんのキス・・・。
しかし、気がつけばのどかちゃんの唇は一向に遠ざからない。どうかしたのか。
唇が開いて、中から桃色の舌が出てきた。舌はぬっと伸びて、僕の体を撫でた。
僕はびくっとしが、動けない。そのままのどかちゃんの舌に舐られ続ける。
僕の体はべとべとになっていく。不思議と触覚は働いている。
のどかちゃんの舌と僕の体から湯気が出る。唾の臭いがたちこめる。
のどかちゃんが僕のことを舐めている。僕を味わっている。

しばらく舐められていると、のどかちゃんは更に大きく口を開いた。
のどかちゃんの前歯、奥歯、舌の奥が見える。
僕の体がその口の中に近づいていく。た、食べられるのか・・・!?
のどかちゃんは僕を食べるんだ。逃げようとしても動けない。
こんなことは望んでいない。悪夢だ。いい夢だと思っていたのに・・・。

周りが暗くなった。温かく柔らかい粘膜を体中に感じる。
ブツブツの舌が、ヌルヌルの唾液をまとって僕を引き続き撫で回す。
のどかちゃんの口の中の臭いがつんと鼻を刺激する。臭いけど、何となく愛しい臭い。
時々硬いものが当たる。歯だろうか。
体全体が口の中に収まった。僕の頭は口の奥に突っ込まれる。
奥の方の唾液はもっとネバネバして、僕の体にまとわりつく。
他とは感触の違うぷるんとしたものが当たる。のどちんこかな。
気がつくと、さっき覚えた恐怖はもうない。それどころか落ち着いている。
のどかちゃんの口の中にいることが気持ちよくなっているのだ。
周りは全てのどかちゃんなのだ。そして至近距離。これ以上の接近はない。
しかものどかちゃんの唇、唾、舌、歯、のどちんこ。キス以上の感触だ。
のどかちゃんの体温、息遣い、全てが僕のものだ。幸福とはこういうことだ。
嗚呼、いつまでもこうしていられたら・・・。

舌の動きが激しくなる。僕の体も奥から手前と激しく動く。
ふと強く突っ込まれた。僕の頭はのどちんこを撫でて喉の奥の壁に触れた。
その瞬間周りがぐっと広がり、爆音とともに強風が吹き荒れた。
喉の下から別の液体が飛んできて僕の体に散りかかる。痰のようだ。
のどかちゃんは咳き込んだようだ。何度か咳きつつ僕を口から出す。

唾と痰にまみれた僕を手にとって、涙目ののどかちゃんがじっと見つめる。
「びっくりしたよね、ごめんねケイ・・・ううん、池鳥君・・・。」
池鳥君て、僕の名前じゃないか。まさか、ばれたか!?
「ケイのことしゃぶってるお蔭で、毎日池鳥君の夢見れてるよ。ありがと。」
べとべとの僕にのどかちゃんはキスをした。僕は呆然とするほかなかった。

ふと、目が覚めた。周りは僕の部屋。朝だ。やはり夢だったか。
いや、今も体に感触が残っている。臭いもはっきり憶えている。
起き上がり、朝食を摂って学校に出かける。プレゼントも持っていく。
今日は言えるはずだ。あれが本当なら、のどかちゃんの気持ちはわかっている。
昼休み、僕はのどかちゃんに気持ちを伝えた。最高の返事が返ってきた。
勿論、昨夜のことは話していない。

日曜日、2人で街を歩きつつ、のどかちゃんの可愛い笑顔を見て思った。
のどかちゃんの口の中、気持ちよかったな・・・またあんな夢が見れたら・・・。
のどかちゃんの口元を見るとドキっとした。何故かチンチンが硬くなった。

                          ヲハリ

目次に戻る

動画 アダルト動画 ライブチャット